野鳥をキャッチする方法

傷付いた野鳥を治療するためには、まず捕獲しなければなりません。
しかし不用意に近づけば簡単に逃げられてしまうし、鋭いくちばしや爪で怪我をするおそれがあるので、非常に困難です。比較的おとなしい鳩をキャッチするだけでもかなりの訓練を要しますが、ユリカモメの場合は陸上ではなく水上で羽を休めるので飛行中に捕らえねばならず、極めて危険です。
よって、鳩キャッチは真似をしていただいて結構ですが、ユリカモメ・キャッチは決して真似をなさらないで下さい。




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鳩キャッチ

まず餌を撒いて鳥の注意をそらしておく。その間にそっと目的の鳥に近づき、ほぼ真上に来たとき一気に捕まえる。
1996年9月16日、日本テレビズームイン朝放映分より

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コマ送りしてゆっくり見て下さい。
ユリカモメ・キャッチ

1.パンなどの餌を持って立っていると、ユリカモメは頭上を旋回しながら様子をうかがい、急降下してエサを奪いに来る。それを数回繰り返した後、今度は写真のように長めに立てた状態にして待つ。
2.まさに餌をくわえた瞬間。
3.ここで餌を放さずに踏ん張ると、ユリカモメは体勢を崩す。
4.すばやく羽や胴体を掴んで捕獲する(これくらいでは羽は傷つかない)。
5.くちばしで怪我をしないよう、そして鳴き声が出せないように首から頭を抱え込む。(鳴くと、仲間が大挙して襲ってくるおそれあり)
6.落ち着いてから治療を始める。


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