スタートレックに出る英語新スタートレック(TNG)も、ご多分に漏れず原語でみるとさらに面白い。和訳されると分からなくなりますが、登場人物によって使う単語に癖がある(そのように設定されている訳ですが)ので、原語だと性格を掴みやすいものです。スタートレック以外にも一般的によく使われる表現も含めて、気がつくままに挙げてみます。一応 ABC順です。
● Beam up ! 『転送!』の意。主に地上から船に帰るとき使う、有名な言葉。映画「ET」にも出てきた。「2名転送!」ならば、"Two to beam up ! "となる。いうまでもないが、ここでいう beamとは ACBの事である。【転送の項を参照】 おもに『転送!』の意。主として転送室で使う。何かの機械を作動させるとき(『作動!』)にも用いる。 ● Engage ! ライカー副長がコースと速度を指示した後、 ピカード艦長が発する、超有名な言葉。スタートレックのファンで、この言葉を知らない人はモグリである。和訳は『発進』。クリンゴンでは "Execute"(死刑執行?)と言うらしい。(信じ難い事だが、クリンゴン人は連邦の公用語である英語を話せる) ● Halt ! ターボリフトを止めるとき、ピカード艦長が好んで使う。『ホー』と聞こえる時もある。 ● I'm on my way. 『すぐ行きます』の意。現場に向かうときに使う決まり文句。略して"On my way."とも言う。 ● I'm sensing .... 『・・を感じます』というのは、カウンセラー・トロイの得意技。相手の精神を見破るテレパシー能力を持つ、人間とベータゾイドとの混血。階級章をみて分かるように、中佐である。 ● I strongly recommend retaliation ! 艦長が士官たちに策を問うた時、『是非、報復を!』と言ったのが今でも印象に残っている。いつも積極策を出すウォーフ大尉は、血の気の多いクリンゴン人である。 『わかった、そうし給え』、の意。修辞好きのフランス人らしく、ピカード艦長の十八番である。彼を尊敬するラ・フォージ少佐(機関部主任)が時々真似をする。ライカー副長等は "Do it !"と言う(ライカー中佐はアラスカ生まれ)。 ● My word. 『誓って本当です』の意。ピカード艦長の十八番。 ライカー副長のこと。ピカード艦長が使う呼称。TOSにも少しの間 "Number one"はいた(女性)。やはり副官であった。結構使う呼称のようだ。 ● Of course. 『もちろん』というより、『分かりました、そうしましょう』くらいの意。ゲストのちょっとした要求を受け入れる時、ピカード艦長がよく使う。 ● Permission, granted. "Request, permitted."と同じ。ピカード艦長が好んで使う。● Positive, sir. / Negative, sir. 『そうです(肯定します)』、『いいえ(否定します)』で、堅苦しい軍隊用語。艦内コンピューターは "Positive/Negative"より "Affirmative / Negative"という単語を好んで(?)使うようだ。 ● Report to the bridge. 『ブリッジに報告せよ』、ではなくて、『ブリッジに出頭せよ』の意。決まり文句。 ● Request, permitted. / Request, denied. 『請求を認可する/却下する』の意。いかにも軍隊用語らしい。 『防御シールドを張れ!』の意。ライカー副長が言う事が多い。この手の命令は副官が出すべきものらしい。なお、ドクター・クラッシャーは"Raise shields !"と言っていた ("Descent" [TNG])。DS9ではキラ少佐が「シールド アップ」と英語表現を使っている。 ● Sir ? 『いま何と仰いました?』とか『はい?』の意で、しょっちゅう出てくる。さすがに上官に "What ?"とは言えない。 『了解』だが、"Aye"よりもやや込み入った内容の時に用いられることが多いようだ。ライカー副長やピカード艦長等が好んで使う。 古来、船上で客を迎える時に使う一般的な決まり文句。ピカード艦長は、生まれたての赤ん坊に対しても恥ずかしそうに言っていた("Data's Day" [TNG])。 ● Well done. 『ご苦労だった』であるが、ピカード艦長は決して"Good job."とは言わないようだ。 ● You have the bridge. ブリッジを誰かに任せる時に艦長が使う。副長に任せるときには、"You have the bridge, No.1"と言う。目で合図することも多い。 Back |